不動産の売却では、不動産会社が物件の査定をします。
そこには、査定をする担当者がいます。
この存在が、売却活動を円滑に進め、希望通りの結果につなげるための大きな鍵になるのです。
不動産会社は、あなたの不動産を査定します。
あなたは、担当の営業マンを査定するのです。
今日は、不動産売却に適した営業マンの査定、見極め方について、書いてみたいと思います。不動産業界で約30年以上お仕事をさせていただいている中で、私が出会った優秀だと感じた営業マンの特徴です。
私の主観ですが、でも当たっていると思いますよ!
全体的なイメージは、当り前のことを当り前に一生懸命やっている、ってことです!
人として、時間や約束を守ることは、当り前のことですが、交通渋滞や、公共機関の遅れで、待ち合わせ時間に遅れてしまうということは、あり得ることです。
もちろん、そのことを見越して、時間や約束を守れる方が良いのは言うまでもありませんが、もし遅れる場合は、遅れることを事前に連絡を入れてくれているか? というのも見極めのポイントです。
よく聞くのは、約束の時間が過ぎてから連絡が入ると言う営業マンです。
これでは、信用されませんね。
丁寧な言葉づかいと清潔な身だしなみ
不動産売却には高額なお金が動く取引のですので、やはりそれを扱う営業マンには、丁寧な言葉遣いと、清潔な身嗜みが不可欠です。
社会人としてのマナーという部分もありますが、単純に第一印象で躓いてしまいますと、その後の販売活動にも、大きく支障が出てしまうものです。
メール返信や電話連絡が早い、誤字脱字がない
レスポンスが早いと言うほどでなくても良いのですが、売主様にとって、営業マンとの連絡は、進捗状況の確認の生命線でもあるため、メールで、きちんと返信をしてくれることや、電話連絡をマメにしてくれる営業マンに対して、好感度もアップするものです。
また、メールのやりとりで送られてくる文章の誤字脱字にも注意してください。社内的には、多少の誤字脱字は許容されるかもしれませんが、顧客への送信前に、誤字脱字がないかを確認せずに送ってしまう人は、行った作業を確認する習慣が身についていないと言うことです。
高額な取引となる不動産の売買。それを担当する人間としての自覚があれば、そういったミスは起こらないはずです。
周辺の地域情報や、税制の知識がある
不動産の売却では、地域の情報や、過去の取引状況はもちろん、法律や税制の改正もあるので、豊富な情報と正しい知識が、結果を大きく左右することもあるのです。
例えば、住宅ローンや税金の優遇制度などについて質問した時に、すぐに答えてくれる営業マンは優秀です。もし、その場で答えることができなくても、後から調べて、分かりやすく説明してくれる営業マンも、優秀だと思います。
宅地建物取引士の資格を持っている
最初の挨拶では、ほとんどの場合、名刺を渡されます。その名刺に『宅地建物取引士』の文字が記載されていれば、資格を持っていると言うことです。
資格がなくても、営業マンとしての仕事はできますが、宅地建物取引士の資格がないと、重要事項説明書や売買契約書に、担当営業マンの氏名が記載されないので、法的に責任がないことにつながります。
ご存知の通り、重要事項説明書は、宅地建物取引士の資格がなければ説明ができません。入社1年目であれば無資格の場合もありますが、数年も営業マンとして仕事をしているのに、資格を持っていない人は、注意が必要だと思います。
物件の悪いところも説明してくれる
この世に、完璧な人間がいないように、不動産にもそれぞれ、長所と短所が存在します。不動産の売却では、良いよことを積極的にアピールすることがほとんどですが、一方で、悪いところも把握した上で、販売活動のヒントにすることも、良い条件で売却につながります。
物件の悪いところを隠すのではなく、きちんと説明してくれる営業マンを選びましょう。悪いところを隠すと、後々クレームに発展することも多いのです。
来店や訪問査定、媒介契約を急かせない
不動産の売却では、不動産会社のメール査定フォームや、一括査定サイトで、大まかな物件の相場を調べ、その後に、メールや電話でやり取りを行い、最終的に、訪問査定に進んでいくことが多いパターンです。
このような場合に、メールや電話でのやりとりよりも、店舗に来てもらうことや、訪問査定を優先し、媒介契約を急ぐ営業マンには、注意が必要です。
不動産売却に適した営業マンは、売主様の考えや気持ちを優先するので、店舗への来店や媒介契約を急かすことは、よほどの事情がない限り、ありません。
売主の話を良く聴いてくれる
不動産は、同様のエリアで、同じような間取りや築年数など、過去の取引事例などから、おおまかな査定価格を算出することはできますが、実際の売却では、物件ごとの状況や事情によって違いが出ます。
不動産売却に適した営業マンは、売主様の話を良く聴いた上で、より良い売却方法を見つけ、実行する傾向があります。
その一方で、自分の考え方を押し付けるような営業マンは、あなたの気持ちを汲んでくれないなど、相性の面で不安材料になり、売却活動中に意思疎通が損なわれる可能性があります。
宅地建物取引業の免許番号の更新回数
不動産会社を見分けるための目安として、宅地建物取引業の免許証番号を確認する方法があります。その番号とは「兵庫県知事(3)第○○○○○号」といった業者ごとの番号のことです。
免許の更新回数は( )の部分に記載されていて、5年毎に更新されます。(1)でしたら5年未満、(2)でしたら5年以上10年未満の営業年数ということになります。
免許番号は、不動産会社のホームページや、店舗の業者票で確認できます。
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