不動産業界では今でも土地や建物の広さを「〇〇坪(つぼ)」で表現することがあります。
この「坪」はメートル法が導入される前に使用していた尺貫法の単位で、現在では土地や建物の面積を表す単位に平方メートル(㎡)が用いられている不動産登記簿でも、その昔の旧土地台帳や旧家屋台帳では「坪」で表記されていました。
ですから「この面積は約330平方メートルです」と言われるより「この面積は約100坪です」と言われた方が、その広さをイメージしやすい人が多くと思います。
そこで今日は、「意外と簡単にできます!㎡(平方メートル)を「坪」に換算する方法」について書いてみたいと思います。
「坪」は尺貫法による面積の単位で、1坪は一辺が6尺(約1.81818178m)の正方形で、平方メートルに換算すると1.81818178m×1.81818178m=3.30578平方メートルになります。
だいたい畳2畳の広さになります。
ここでは、1坪は3.30578平方メートルだと覚えておいてください。
そのことを基にして「㎡」を「坪」に換算する方法について書きます。
「㎡」を「坪」に換算する場合は
「〇〇㎡×0.3025」または「〇〇㎡÷3.30578」 で計算します。
何故、0.3025を掛けるかと言うと1㎡は「1㎡÷3.30578㎡(1坪)=0.3025坪」になるからです。
次に何故、3.30578で割るかと言うと先の説明の通り1坪が3.30578㎡だからです。
「0.3025」か「3.30578」のどちらかを覚えておけば換算できます
今までの説明で「0.3025」と「3.30578」という数字が出てきましたが、両方を覚えなくても、どちらかだけを覚えておけば簡単に換算ができます。
「0.3025」を覚える場合
まず「0.3025」を覚える場合ですが、
「㎡」を「坪」に換算する場合は「㎡の面積×0.3025」
「坪」を「㎡」に換算する場合は「坪の面積÷0.3025」で計算できます。
例えば・・・・・
200㎡を坪に換算する場合は「200㎡×0.3025=60.50坪」
100坪を㎡に換算する場合は「100坪÷0.3025=330.57㎡」になります。
つまり・・・・
㎡を坪に換算するときは「0.3025を掛ける(×)」
坪を㎡に換算するときは「0.3025で割る(÷)」と覚えてください。
「3.030578」を覚える場合
次に「3.030578」を覚える場合ですが、
「㎡」を「坪」に換算する場合は「㎡の面積÷3.30578」
「坪」を「㎡」に換算する場合は「坪の面積×3.30578」で計算できます。
例えば・・・・・
200㎡を坪に換算する場合は「200㎡÷3.30578=60.50坪」
100坪を㎡に換算する場合は「100坪×3.30578=330.57㎡」、になります。
つまり・・・・
㎡を坪に換算するときは「3.30578で割る(÷)」
坪を㎡に換算するときは「3.30578を掛ける(×)」と覚えてください。
覚えるときの注意点
ただし、どちらかの数字を覚えるにしても、それぞれの場合で「÷」と「×」が逆になりますので、そこだけは注意をしてください。
<0.3025の場合>
「㎡」を「坪」に換算するときは「0.3025を掛ける(×)」
「坪」を「㎡」に換算するときは「0.3025で割る(÷)」
<3.30578の場合>
「㎡」を「坪」に換算するときは「3.30578で割る(÷)」
「坪」を「㎡」に換算するときは「3.30578を掛ける(×)」
最後に一言!
不動産の広告での土地や建物の面積は、広告規約により「㎡(平方メートル)」で表記することになっていますが、なかには「㎡」と「坪」を併記している広告もありますので、坪数が間違っていないか確認してみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに、面積表記は「小数点第3位以下を切り捨て」て表示されています。
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