不動産の取引や住宅ローンを申込むときに必要となる印鑑証明書(印鑑登録証明書)などを取得するときに「3ヵ月の有効〇〇内のものをお取りください」と依頼されることがあります。
この「〇〇」には「期間」と「期限」のどちらが適切でしょうか?
「有効期間内」か「有効期限内」、どちらかが間違いです。
普段の会話で何気なく使っている「期間」や「期限」、そして「期日」。
意味は理解しているつもりでも、改めてその違いを問われると正確に答えられないと言う人が多いかもしれませんね。
そこで今日は、「有効期間と有効期限の違い!使い方を間違っていませんか?」について書いてみたいと思います。
「期間」の意味と使い方
<期間の意味と使い方>
期間は、「ある定めた時点から他の定めた時点までの時間的な長さ」を表しています。
例えば、
◆9月1日から12月31日まで
◆12月31日までの3ヵ月間
◆9月1日から3ヵ月間
◆今日から90日間
「期限」の意味と使い方
<期限の意味と使い方>
期限は、「ある継続した時間の終わり」のことで、前もって決められた一定の時期のことです。それは、日付でも時間でも良いとされています。
例えば、
◆12月末日まで
◆12月31日まで
◆12月31日の23時59分まで
期間と期限を分かりやすく説明すると
9月1日に購入した1ヵ月有効の通勤定期券の
有効期間は「9月1日から9月30日」まで
有効期限は「9月30日まで」と言うことです。
有効期限は「9月1日から9月30日」までは間違い。ということです。
「期日」の意味と使い方
期日は「ある特定の日、ある特定の日時」のことです。
公私において約束事を実行すべき日時、あるいは、約束事の効果が発生したり、消滅したりする日時のことで、具体的な日時を定めるときに使います。
日時が決められると、それ以外の日時に約束事を行っても無駄になってしまいます。
例えば、
9月11日の午後5時に誕生日プレゼント用の花束を届けてもらえるように約束したのに、この約束の日時以外に届けても、せっかくのプレゼントが台無しになってしまう、ということです。
印鑑登録証明は有効期間が正解!
「3ヵ月の有効〇〇内の印鑑登録証明書をお取りください」と依頼されたら、それは発行日から3ヵ月以内の印鑑登録証明書が必要になるので、3ヵ月の有効「期間」内が正解になります。
例えば、
今日が9月11日とします。
あなたが7月11日に取得した印鑑登録証明書がお手元にあれば、
3ヵ月の有効期間内(10月10日まで)ですので、使用することができると言うことです。
仮に、
3ヵ月の有効期限の印鑑登録証明書を依頼されたとします。
今日が9月11日だとすれば、
3ヵ月前の6月11日に入手した印鑑登録証明書が必要になると言うことです。
これは変ですよね!
ちなみに、期限は、「ある継続した時間の終わり」のことですので、3ヵ月の有効期限内と言う言い方は間違いです。
コメント