「募集チラシの「購入希望者」って本当にいるの?!」売主様が感じる不安と疑問と悩み

「募集チラシの「購入希望者」って本当にいるの?!」売主様が感じる不安と疑問と悩み 不動産売買のトラブル

自宅のポストに「売物件募集」のチラシが投函されることがあると思います。

そのチラシには、具体的に思えるような内容で「購入したいお客さんがいます!」って書いていますが、この人は、本当にいると思いますか?

「本当にいる」と思っている純粋な人に、不動産会社の実情(裏側)を知って欲しいと思います。

 

少し長いブログになりそうな予感がしますが、最後まで読んでみてください
「へぇ~そうなんだ」って思っていただけると思います。

大手不動産会社に約29年勤務していた経験を書いてみたいと思います。

 

 

◆〇〇マンション限定で購入を検討されているお客様がいます

◆〇〇小学校区限定で至急お住まいをお探しの方がいます

◆〇〇駅から徒歩圏で予算○○○○万円~○○○○万円で一戸建てをお探しです

◆○○保育園と○○小児科が近くにある○○マンション限定で探しています

◆二世帯住宅を建築するため○○坪以上の土地を○○○○万円の予算でお探しです

◆節税対策で、○○○坪以上の賃貸住宅建築用地をお探しです

など、いろんな内容で、あれやこれやと売りたい人を募集しています。

 

不動産業者が「売却物件募集チラシ」を配布する理由

 

不動産業者は「売却物件」を、一件でも多く集めたいと考えています。

なぜならば、集めた売却物件に対して買いたい人を自社で見つけると「成約価格×3%+6万円」×2、つまり、売主様と買主様の両方から仲介手数料をいただくことができ業績アップにつながるからです。

マイホームを探しているときに、不動産屋さんから「この物件は、公開前の物件で、実は、あなたに初めて紹介するのです」と言われたら、なんだか得した気分になりますよね。

というわけで、少しでも多くの売却物件を集める手法として、売却物件募集チラシを配布しているのです。

ここで、大手不動産会社アルアルをご紹介します・・・・

このチラシを配布する人は、仕事のない営業マンが時間つぶしとして、あるいは、上司への「私は頑張っています」というアピールとして、または、業績不振の営業マンの罰として配布することが多いですね。

私も、サラリーマン時代は同様の理由でチラシを配布していました。(笑)
大手の看板や膨大な広告費がないと、チラシで売却物件を募集するのは、効率が悪すぎます。

 

私たちのような小さな会社には、とうてい真似できませんし、今後もやる予定はありません。

私たちは、昔ながらの効率の悪い仕事(紙爆弾と言っていました)を減らすことで、お客様に親身な対応ができる時間がつくれるように努力をしています。

 

チラシの「購入希望者」は高い確率で存在しません!?

いくら大手の看板と膨大な広告費があっても、「売却物件募集中」のチラシをまいただけで、売却情報が集まるほど簡単なものではありません。

そこで編み出されたのが「架空(?)の購入希望者」なのです。

「買いたい人がいるので、あなたの不動産を売ってください!」と掲載すると、チラシを見た人は「私の不動産を買ってくれる人がいるんだ!」と思います。

売りたい人にとってみれば、このチャンスを逃すまい、と思うでしょう?

これが、大手ブランドの信用力で、あなたの自尊心をくすぐるような掲載内容だったら、その威力は倍増します。

こうやって、専任媒介契約締結に誘導されていくのです。

 

嘘の内容を掲載することは法令違反?

 

チラシに嘘の内容を掲載していたら、コンプライアンス的に大問題です。

しかし、そうならないために、顧客名簿の問い合わせ内容や、実際の希望条件を、広く浅く緩くして掲載しているのです。

「このチラシはコンプライアンス的に問題では!?」と苦情を入れても、全くの嘘ではないので、逃れることができるのです。

顧客名簿に該当するお客様がいれば、完全に嘘広告とは言い切れないのです。

 

しかし、地域限定で探していても、新築一戸建てと築20年の中古一戸建てでは、予算に差があります。また、マンション限定なら、間取りや階数、方角や眺望で価格も変わってきます。

本当に探している人がいるかのように読めてしまう募集チラシでも、このように考えてみたら「このお客さんって、本当にいるの? なんだか嘘っぽい」って思えてきませんか?

 

かなりの人が信用し騙されているのです!

 

「そんなチラシには騙されません!」と思っている人が、もしかしたら、危ないかもしれません!

オレオレ詐欺やアポ電詐欺と同じで、騙されないと思っている人ほど騙されやすいのかもしれませんから、注意してください。

と言うのも、私のもとへも「大手に依頼しているのになかなか売れませ、どうしたらいいですか?」「他社に依頼しているけど担当者の対応が悪くて・・・」というご相談がよくあります。

 

そこで、なぜ、その不動産屋さんに依頼したのかを聞いてみますと「売却物件募集中」のチラシを見て「すぐに買主さんが見つかると思った」という人が意外に多いのです。

 

最後に一言!

最後までお読みいただき、有難うございます。

最後にもう少しだけ・・・・!

「売却物件募集中」のチラシに掲載されている「買いたいお客様」が実在する可能性は、とても低いと言っても過言ではありません。

 

もし、そのお客様が本当にいたとします。
そのお客様は、そのチラシを配布した不動産会社からしか買わないのでしょうか?
他の不動産会社で、あなたの不動産を売りに出しても、そのお客様は購入すると思いませんか?

そのチラシを配布した不動産会社の営業マンからしか買いません、というような信頼関係を築けている優秀な営業マンって、ほんの少しだと思います。

ですから、心配しないでください。

納得のいく売却を成功させるためにも、売却物件募集のチラシや、不動産屋さんの営業トークを真に受けずに、ほんの少しだけでいいので、冷静に考える時間をつくるようにしてください。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました